足を怪我をしたのでゆゆゆを視聴した話
さる5月27日の月曜日。その日は休みだったが、特になにもせずぐうたら過ごしていた。
夜の8時前。将棋ウォーズで2連敗中のぼくはストレスを抱きながら3戦目に挑んだ。必勝の信念を持って。
その時、母から「風呂入りなさい」という声が聞こえた。「今の対局終わったら入る」とだけ言い、対局に戻った。その将棋は対抗型で、終盤悪手が悪手を呼び形勢が二転三転していた。
最後に間違えたのはぼくの方だった。結果として3連敗となり、とんでもないストレスを抱えて風呂に入ろうとした。
が、誤算が生じる。なんと母親が入っていたのだ。もう自分の頭の中では風呂に入ったあとのことを考えていたため、軌道修正しなければならない現実と相対し、更にはウォーズで3連敗した怒りと相まってぼくは大いに怒った。周りの壁をどつき回しながら自室に戻った。当然怒りはやまず、何を考えたかガラス戸にストレスの捌け口を見出した。
なんと愚かしいことをしたのだろう、と自覚したのは自分の足が大量の血とガラスにまみれたあとだった。やってしまった。
結果的に12針縫うそこそこでかい怪我となりました。会社に連絡したらしばらく休んでていいと言われたので何か新しいアニメを見ようと思いました。で、チョイスしたのが前から見たかった『結城友奈は勇者である』、いわゆる”ゆゆゆ”です。(小説パートおわり)
ぼくは結構鬱アニメが好きなので、凄く期待していました。超・ド級の鬱展開を期待していたのですが…
良い意味で裏切られました。この作品は鬱アニメという視点で見てしまうとただのまどマギの劣化なんですよ。ていうか1期も2期も鬱アニメらしからぬハッピーエンド(?)で終わってるし。
じゃあこのアニメの本質は何かというとですね、”新日常系”だと思うんすよ。
(新日常系ってなんだよって人は下の記事を見て欲しいっす)
まどマギとよく比較されがちな本作との最大の相違点は”日常描写の量”だと思います。ゆゆゆは節目節目に日常生活を突っ込んできます。例えば1期の7話や2期の3話なんかが該当すると思います。ゆゆゆ1期は8話から大きく話が動き出すし、わすゆ4話は言わずもがなですよね。
つまり鬱パートを際立たせる日常パートであり、日常パートを際立たせる鬱パート、相反するこの2つをどちらが欠けても話が成り立たせないようなバランスに落とし込んだのがこの作品の凄いところじゃないでしょうか。ここが理解出来てないと本作はまどマギの劣化でしょうね。
「日常アニメも好きだけど重い話も好き!」という人には”ゆゆゆ”をオススメしたいです。ゆゆゆは『結城友奈の章』『鷲尾須美の章』『勇者の章』の3部構成なので視聴順には十分気をつけて欲しいです。下のブログが有能です。
https://sp.ch.nicovideo.jp/kurikuri/blomaga/ar1339246
今回はここまでで。みんなもゆゆゆ見ましょう。